2016年7月6日水曜日

抵抗の対比の入れ子構造

2016.07.05記事「抵抗の時間的状況的対比に関する感想」で私が体験した長期単純作業におけるしつこい眠気と最終段階における眠気消失が抵抗の状況的対比現象であることを学習しました。

そして、その現象は対比という概念で捉えられてのですから、原理として最後の最後まで眠気に襲われ続けてお終いになってしまうことはなく、相が変化すれば眠気はなくなるのことを知りました。

私の体験はそのものであったのでした。


上記記事で書いたことは14か月に及ぶ単純作業全体の様子を述べたものです。

しかし、期間をもっと短くとってみると、そこにはまた別の規模の小さな状況的対比が入れ子としてありますので、それを抜き出して確認し、状況的対比が入れ子構造になっていることの意義を検討します。


1 状況的対比の入れ子構造


千葉県の小字94000の電子化作業を開始したのが2015年2月です。

強烈な眠気を伴う困難な作業を何度もの中断をはさんで続けました。

そして2016年2月になると残作業量が残り20%程度になり、「もう少し頑張れば自分の力だけで100%作業できる。挫折しないで完了できる。」と直観しました。

この直観を得たその瞬間から眠気がうそのように全くなくなりました。

その翌日もさらに翌日も…、もう眠気が襲うことはそれ以降ありませんでした。

この長期の期間における状況の変化による眠気による妨害と、眠気の退散が1番目の対比です。




実際の小字電子化作業は準備作業2か月、市町村別作業12か月計画とし、12か月は4期に分け、Ⅰ~Ⅳの各期に千葉県54市町村を割り振りました。

Ⅰ期~Ⅲ期は眠気は激しい期間でしたが、今から思い出すと各期の作業が進んでその期の作業ノルマの残量が少なくなると、作業スピードが上がりました。

全体の作業を区切った分割期間について、状況的対比が起こっていたと考えます。

つまり、その期の作業ノルマの残量が多い時は眠気も激しく、1日のうちで作業を長時間継続することは困難でしたが、作業ノルマ残量が減ると、それを達成できる予測がたち、作業を長時間継続することが苦では無くなります。

自分が設定した作業計画ですが、それに対応して状況的対比が現象として起こっているのです。

つまり、入れ子構造で状況的対比が起こっているのです。





この入れ子構造の状況的対比は市町村単位でも存在します。

ある市(例千葉市)の作業を開始した時は苦しく、残りの作業量が20%くらいになれば、千葉市の作業はもうすぐ終わると直観できて、作業はとても楽になります。

つまり内心の抵抗の強の状況的対比が観察できるのです。





入れ子構造はさらに何段階にもわたって存在します。

朝、本日の作業計画をリスト化して作業を始めます。

睡魔との戦いが早朝から始まります。

そして夕方になると、リストの大半ができていれば、本日の作業の残りは少しだからと直観して眠気は退散します。

作業の多くが残ったとしても、後1時間だけで作業は止めようと決めると、不思議に眠気は退散します。

内心の抵抗の状況的対比がここでも観察できると思います。

このように内心の抵抗の状況的対比は何層にもわたって入れ子構造になっていることを体験的に確認できました。


2 状況的対比の入れ子構造の意義

状況的対比が入れ子構造になっているということから、内心が自分に及ぼす抵抗(邪魔)に対処する方法もまた入れ子構造であるということが判ります。

自分の内心が自分自身に及ぼす悪影響に対処していくためには、大きな抵抗にではなく、小さな抵抗に対処した方が有効であると考えます。

例えば、94000小字の電子化を前にして目がくらむような、足がすくむような抵抗に対処するより、100の小字の電子化という局面を作り出し、その時発生する眠気やさぼり心に対処する方が成算があります。

状況的対比の入れ子構造を逆手にとって、抵抗に対処することが一つの重要技術になりそうです。

参考 角川千葉県地名大辞典付録小字一覧の1ページ

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