2016年7月5日火曜日

抵抗の時間的状況的対比に関する感想

2016.07.04記事「長期にわたる趣味単純作業における抵抗の状況的変化」で締め切りギリギリ症と私の長期にわたる無味乾燥単純作業において同じような抵抗の対比が見られることを対照させました。

それをポンチ絵にすると次のようになります。

抵抗の時間的対比と状況的対比

締め切りギリギリ症では内心の抵抗が長時間つづき、最後に抵抗を弱めます。

私の単純作業体験では内心の抵抗が「目も眩むような残作業量があり、出来るかどうか判らない状況」では大変強く、「残作業量はメドがついて、自分で出来ると確信した状況」では消失しました。

二つの例は大変よく一致していて、ほとんど同じ現象であると考えることができると思います。

実際に私の単純作業の進行状況を見ると、最後の段階で火事場の馬鹿力みたいなエネルギーが生まれ、膨大作業が短期間に行われています。

千葉県小字データベース作成作業経緯

この単純作業の最初は千葉市を対象に行ったのですが、2か月かけて約3600小字の電子化を完成させて大感動した憶えがあります。それだけ抵抗が強かったのです。

しかし、1年後の最後の1か月では1日で3600を超える小字電子化を行った時もあります。

抵抗が無くなれば能力の発揮は驚くべきものがあります。


さて、このような抵抗の時間的対比と状況的対比をみて次のような感想を強くもちましたので、メモしておきます。

●「内心の抵抗が最初の長時間は強く、最後の短時間は弱いこと」及び「内心の抵抗が残作業量が多い時は強く、残作業量が少なくなると弱いこと」に関する感想

1 内心の抵抗(つまり自分自身が実施する邪魔行為)は最後まで完全100%実施しないで、最後は抵抗を弱めることがその特性として認識できると考えます。

笠原敏雄さんの説明するように、内心は抵抗により本人に計画的で自発的な取り組みは苦痛であることを教えこもうとしていることは確実です。

それは、内心が抵抗により本人の計画的自発的な取り組みを完全に阻止しようとしていることではないことであり、それは大変重要な情報であると考えます。

「抵抗の対比」という概念がそもそも、完璧な抵抗を意味していません。

2 内心は最後の肝心要の相(時間、状況)では抵抗を弱めるのですから、実生活では内心に苦しめられることはあっても、活路は必ずあると考えることができます。

内心の抵抗に遭遇しているときは、その抵抗に抗して物事を計画的自発的に取り組むことは大変な困難を伴います。

しかし、いつか相(時間、状況)が変化し、必ず内心の抵抗が弱まり、活路が開け、明るい前途と希望が生まれる時期が来るということです。

自分の力に対して誰でも信頼と楽観を持つことができる心理面における根拠がここにありそうです。




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