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2016年7月8日金曜日

抵抗の状況的対比現象の入れ子構造とその見える化

2016.07.06記事「抵抗の対比の入れ子構造」で、自分が体験した長期単純作業における状況的対比現象に入れ子構造があることを説明しました。

1 参考 抵抗と状況的対比について

ここで、抵抗とは私の意識がある事を成し遂げようとするとき、その実現を阻もうとする内心(無意識)の働きです。

状況的対比とは、本人(の意識)が計画的自主的に物事を行おうとする時、それがいかに困難で不愉快なことであるか意識がさとるに好都合な時に抵抗が発現し、そうでない時には抵抗が弱まるあるいは発現しないという仕組みのことです。

つまり意識が計画的自主的に物事を進めようとするとき、内心がより効果的な場面で抵抗して意識をこらしめ、物事の実現を阻みます。

そして状況が変わると抵抗を止めて、その抵抗強弱の対比を際立たせます。

その対比により、より効果的に意識の計画的自主的活動の気運を殺ごうという仕組みです。

(笠原敏雄著「幸せを阻む病」の抵抗、状況的対比の概念による)


2 状況的対比の入れ子構造を使った抵抗との戦い

抵抗は何が何でも、どんな状況でも、必ず100%発現するのではないようです。

状況的対比という概念にすでに内包されているように、抵抗は発現したり、発現しなかったりします。

具体的には、意識が計画的自主的活動をはじめて、その活動の成算が立たない間に限って出現するようです。

その活動の成算が立てば、つまりこの活動は「できる」「もらった」「取った」などの感情で直観できるようになれば、抵抗は霧散するようです。

このことから、状況対比現象を利用することによって実生活を改善することが可能であると考えます。

つまり、その活動の成算(完成見込み)が立つまではひたすら抵抗(眠気、億劫感、…)と戦って耐えて、活動を継続することです。

しかし、大きな活動ではその成算が立つまで抵抗と戦って耐えることは困難です。

ところが、状況的対比には入れ子構造があることが判りました。

大きな活動でも、活動を入れ子状に分割していけば、例えば1年間の活動を毎月の活動に分割し、月の活動を毎日の活動に分割し、1日の活動を幾つかのユニットに分割すれば、その分割毎に状況的対比が出現します。

つまり活動を分割すれば、1年間の活動全体ではなく、1時間の活動である1単位の中で抵抗と戦えばよいのです。

これで抵抗と戦って勝てる条件をセットすることができました。

1単位(1時間)の中なら、抵抗(眠気、億劫感・・・)との闘いに勝てる可能性が強まります。

3 状況的対比を活用した抵抗との戦いにおける見える化の重要性

大きな活動も入れ子状に分割して最終的には扱いやすい1単位(例 1時間仕事)の活動にして、その活動を行った時、その成算が立つまでの間の作業量は、私の場合は3/4(75%)とか80%です。

つまり、作業を始めてからその作業量が75%とか80%に達したことが判れば、ほぼ自動的にその作業単位の成算が立ったことになり、抵抗(眠気、億劫感、…)が解消します。

そこで、私の場合、パソコン画面で出来るだけどこまで作業が進んだのか確認できるようにしました。つまり作業状況を見える化したのです。

単純作業を進めていて、現在どれほど作業が進んだのかわからない状況では抵抗に苦しめられ続けます。

しかし、現在の作業進行度合いが判れば、あとどれだけ作業すれば抵抗が無くなるとわかるので、抵抗に耐えることができます。

私の場合、入れ子状に分割したそれぞれの段階作業で、作業進捗度を見える化しました。

その結果、個人で行うには無謀ともいえる大きな作業(94000小字の表記とルビの電子化、データベース化)を行うことができたのだと思います。

4 私の作業における入れ子構造別にみた状況的対比

次に私の作業における入れ子構造別にみた抵抗の発現と消滅(つまり状況的対比)をイメージ的に示します。

1単位(1時間程度)の作業における状況的対比

1日の作業における状況的対比

参考 毎月の作業の見える化資料

作業全体における状況的対比


2016年7月6日水曜日

抵抗の対比の入れ子構造

2016.07.05記事「抵抗の時間的状況的対比に関する感想」で私が体験した長期単純作業におけるしつこい眠気と最終段階における眠気消失が抵抗の状況的対比現象であることを学習しました。

そして、その現象は対比という概念で捉えられてのですから、原理として最後の最後まで眠気に襲われ続けてお終いになってしまうことはなく、相が変化すれば眠気はなくなるのことを知りました。

私の体験はそのものであったのでした。


上記記事で書いたことは14か月に及ぶ単純作業全体の様子を述べたものです。

しかし、期間をもっと短くとってみると、そこにはまた別の規模の小さな状況的対比が入れ子としてありますので、それを抜き出して確認し、状況的対比が入れ子構造になっていることの意義を検討します。


1 状況的対比の入れ子構造


千葉県の小字94000の電子化作業を開始したのが2015年2月です。

強烈な眠気を伴う困難な作業を何度もの中断をはさんで続けました。

そして2016年2月になると残作業量が残り20%程度になり、「もう少し頑張れば自分の力だけで100%作業できる。挫折しないで完了できる。」と直観しました。

この直観を得たその瞬間から眠気がうそのように全くなくなりました。

その翌日もさらに翌日も…、もう眠気が襲うことはそれ以降ありませんでした。

この長期の期間における状況の変化による眠気による妨害と、眠気の退散が1番目の対比です。




実際の小字電子化作業は準備作業2か月、市町村別作業12か月計画とし、12か月は4期に分け、Ⅰ~Ⅳの各期に千葉県54市町村を割り振りました。

Ⅰ期~Ⅲ期は眠気は激しい期間でしたが、今から思い出すと各期の作業が進んでその期の作業ノルマの残量が少なくなると、作業スピードが上がりました。

全体の作業を区切った分割期間について、状況的対比が起こっていたと考えます。

つまり、その期の作業ノルマの残量が多い時は眠気も激しく、1日のうちで作業を長時間継続することは困難でしたが、作業ノルマ残量が減ると、それを達成できる予測がたち、作業を長時間継続することが苦では無くなります。

自分が設定した作業計画ですが、それに対応して状況的対比が現象として起こっているのです。

つまり、入れ子構造で状況的対比が起こっているのです。





この入れ子構造の状況的対比は市町村単位でも存在します。

ある市(例千葉市)の作業を開始した時は苦しく、残りの作業量が20%くらいになれば、千葉市の作業はもうすぐ終わると直観できて、作業はとても楽になります。

つまり内心の抵抗の強の状況的対比が観察できるのです。





入れ子構造はさらに何段階にもわたって存在します。

朝、本日の作業計画をリスト化して作業を始めます。

睡魔との戦いが早朝から始まります。

そして夕方になると、リストの大半ができていれば、本日の作業の残りは少しだからと直観して眠気は退散します。

作業の多くが残ったとしても、後1時間だけで作業は止めようと決めると、不思議に眠気は退散します。

内心の抵抗の状況的対比がここでも観察できると思います。

このように内心の抵抗の状況的対比は何層にもわたって入れ子構造になっていることを体験的に確認できました。


2 状況的対比の入れ子構造の意義

状況的対比が入れ子構造になっているということから、内心が自分に及ぼす抵抗(邪魔)に対処する方法もまた入れ子構造であるということが判ります。

自分の内心が自分自身に及ぼす悪影響に対処していくためには、大きな抵抗にではなく、小さな抵抗に対処した方が有効であると考えます。

例えば、94000小字の電子化を前にして目がくらむような、足がすくむような抵抗に対処するより、100の小字の電子化という局面を作り出し、その時発生する眠気やさぼり心に対処する方が成算があります。

状況的対比の入れ子構造を逆手にとって、抵抗に対処することが一つの重要技術になりそうです。

参考 角川千葉県地名大辞典付録小字一覧の1ページ

2016年7月4日月曜日

長期にわたる趣味単純作業における抵抗の状況的変化

プラス思考実験では抵抗に逃げられてしまったようです。

「実験」というお遊び的な取り組みでは期待通りの成果にはならなかったということです。

実際の趣味活動では大いなる抵抗に合っていて、それを過去に記録していますので、そのメモを「幸せを拒む病」に即して検討してみます。

次のメモはブログ花見川流域を歩く番外編の2016.04.03記事「趣味単純作業における睡魔とその対処法」と2016.04.04記事「睡魔現象の意義」に掲載したものです。

……………………………………………………………………
丸1年かけて千葉県地名大辞典(角川書店)付録小字一覧を電子化して、千葉県小字データベースを作成しました。

その間、長期の無味乾燥単純作業(パソコン入力作業)を継続するためにいろいろな手法を編み出しました。

1 作業の効率化のための工夫を絶えず考えて、小さな工夫でも面倒がらずに実施する。
→工夫することに気が紛れて、いつの間にか作業が進展します。ensembleというソフトを導入した時は実際に特段の効率化がはかられました。

2 頭脳をさして使わない手作業であるので、その作業中の「空いた思考空間」を利用して、別のテーマについて思考する。
→いろいろな思考を展開することができました。また、それで気が紛れて、いつの間にか作業がすすみました。

3 作業中に音楽を聞いて、それを愉しみにする。
→好きな音楽を聴けると思うと、単純作業の拒絶感も少し治まります。

などです。

しかし、眠気には大変悩まさせられました。

毎日、毎日睡魔に襲われるので、その原因と対策についてメモを取りました。

●睡魔の原因に関わる項目
1 前夜の睡眠時間
2 体調
3 作業の単純性
4 作業意義の理解度
→ぼんやり作業に入った時は眠気が激しい?
5 作業の無限継続感
→無限に単純作業が続くと感じると眠くなる。

●睡魔防止策
1 睡眠をたっぷりとる
2 体調管理をしっかりする
3 長時間同じ単純作業が続かないように、工夫する。
4 作業の意義をよく確認してから作業に入る
5 一連作業の区切りを明確にして、一覧表等で作業進捗状況を見える化する。

●睡魔に襲われた時の応急措置
1 睡魔に襲われた時、深呼吸して作業に特段に意識を集中してみる。
2 室内の温度を非快適の方向に調整して、作業環境を劣悪にして、それに耐えるようにして作業する。
3 菓子等を口に入れて、口内に刺激を与える。
→飲み込まないで、刺激を与え続ける。
4 お茶や水を飲む。
5 姿勢をよくする。
→背筋を意識して伸ばして作業する。
6 休息を適時とる。
→1時間に5分程度の定期休息のほか睡魔が襲った時に1~2分休む。

さて、この徹底して悩まされた睡魔も、全体の作業分量が残り2割程度になると、つまり、ほぼ確実に作業を完結できることが予想された時、ものの見事に消失しました。

作業の先が見えたとたんに睡魔現象が私から雲散霧消したのです。

それからは毎日、睡魔に悩まされることなく、単純作業に集中できました。

これで、睡魔がなぜ存在していたのか、その本質が少しわかってきました。



睡魔の劇的消失から、睡魔現象の意義がよくわかりました。

睡魔現象の意義について次にまとめました。


睡魔現象の意義

睡魔現象の真の原因は前夜の睡眠時間、体調、作業の単純性、作業意義の理解度、作業の無限継続感などではなく、自分の中にある心の仕組みとしての課題設定(抵抗設定、負荷設定)にあったのです。

単純作業には睡魔という単純な課題(抵抗、負荷)が設定されたということです。

おそらく、人が生きるうえでのすべての活動に、それにふさわしい課題(抵抗、負荷)が内部的に設定されていて、意識するかどうかは別ですが、その課題克服(解決)が、生活そのものなのだと思います。

……………………………………………………………………
1年間かかった単純作業は苦痛そのもので、それを緩和するための工夫は以上にメモした通りです。

そして、感動的に体験したことは、個人で行うなどとんでもないと考えていた作業が「完成出来る」と確信できたとたんに、睡魔現象が霧散したことです。

それを上記表のように、心の中にある抵抗勢力の妨害が、抵抗が失敗したと判った瞬間に抵抗を止めたことであると理解しました。


このメモで書いたのと同じような抵抗の強さの時間的変化曲線が笠原敏雄著「幸せを拒む病」に出ていて次のような説明をしています。

抵抗の強さ曲線
笠原敏雄著「幸せを拒む病」から引用

「時間の余裕がある時には着手が難しいのに対して、締切りまぎわになるとそれが急速に容易になるという変化は、…時間的ないしは状況的対比に当たります。

締切りまぎわまでの長い時間と締切り直前の時間帯とを対比させ、内心が抵抗の強さを一変させるわけです。

したがって、この課題を先送りしてきた理由は、「計画に従って自発的にとり組むことは自分にとって苦痛だ」と、内心が自分の意識に思い込ませることにあったということです。

裏を返せば、本当は、時間の余裕のある段階から、その課題にじっくりととり組み、よいものにしたかったという、強い願望があったことになるでしょう。」(笠原敏雄著「幸せを拒む病」から引用)


締め切り間際まで着手が難しい現象は内心が長い時間と直前の時間を対比させて、長い時間では抵抗を強くし、直前の時間では抵抗を弱めて、結果として計画的に物事を進めることは苦痛だということを思いこませようとしているという説明です。

この説明と同じ説明を私の体験にも当てはめることができると考えます。

つまり、次のように説明できると考えます。

私の内心は、残作業量が膨大に見えている状況と残作業量が確実に消化できる状況とを対比させ、抵抗の強さを一変させた。

残作業量が膨大に見える状況では抵抗を強くし、残作業量が確実に消化できる状況では抵抗を弱めて、結果として計画的自発的に作業に取り組むことは苦痛であることを思いこませようとした。

抵抗がどのようなものであるか、その一端を解釈できました。