このブログを開設して幸福否定の学習をしている目的は自分のグズを少しでも解消しようという点にあります。
幸福否定の学習をして、感情の演技の真似事をはじめて、次のような感想が生まれましたので、メモしておきます。
笠原敏雄著「幸せを拒む病」(フォレスト出版)を読み進めて、感情の演技の効果は本人には自覚が生まれないような状況、劇的な解決とはならない状況、一進一退(好転の否定)を繰り返す状況が書かれています。
そして、「意識で納得できる心理的原因は無意味」という小見出しで次のような重要な指摘がされています。
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私の経験では、真の意味での心理的原因が意識にのぼった場合、その瞬間に、心身の状態に多少なりとも変化が起こります。
また、再発もしにくくなり、能力の発揮や人格の向上などもついて来るのがふつうです。
ところが、原因を探り当てたという実感はほとんどありません。
それは、本人(の内心と、それに踊らされた意識)がそれを否定し続けてきた結果ですから、当然のことでしょう。
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この文章は心理療法を必要とするような心身症等を対象に書かれた文章ですが、この原理はグズという症状に対しても全く同じように考えてよいと思います。
自分がグズを改善したいとい考え、感情の演技など行うのですが、その心理的効果を自分の意識が直接観察するのは困難なようです。
ただ、グズが改善すれば、客観的には生活が改善されるのですから、自分の場合は趣味活動の効率化とか品質向上が見られるのですから、後から、間接的に観察できると考えます。
感情の演技実験で趣味活動において、自分の「本当にやりたいこと」をある程度絞ることができたと感じています。
その「本当にやりたいこと」に、各種もっともらしい理屈をつけて着手しない自分がいることがわかりました。
これからは「本当にやりたいこと」を絶えず実施する機会を設け、抵抗があれば、その分だけその事柄が重要である逆証と考え、「苦しみ」の時間を繰り返し持ってみたいと思います。
「本当にやりたいこと」に年に1回気がついて、その時チャレンジして挫折するというこれまでの状況と、月に1回チャレンジして、苦しいけれど続けるという状況を比較すると、後者の方が「本当にしたいこと」が実現し出す可能性が高まると確信できます。
感情の演技ではその真剣度がその効果に大いに影響すると指摘されていますが、それは「本当にしたいこと」を抵抗に遭遇してもめげずに続けるということに通じると考えます。
出来ないことは、出来るようにやってみる、出来るまでやってみる、継続してやってみるという常識的結論に対応する思考となりました。
ただ、常識的結論にも対応したということであって、大切なことは、幸福否定の学習を通じて反応(抵抗)に対処する窓が開いたということです。
反応(抵抗)に対処する窓がない状況で、「出来ないことは、出来るようにやってみる、出来るまでやってみる、継続してやってみるという常識」をいくら自分に言い聞かせても効果はほとんど無いような気がします。
花見川の浮島
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